はじめに

私達の身近に当たり前のように存在している“地図”および、地図を作る技術というものは、かなり古い時代に生まれたと言われています。
地図とは、「その土地には何があるか」という情報や、「ある地点から別の地点まで移動するためには、どのようなルートを通ればよいか」という情報などを共有する際、仲間に言葉で伝達するだけでなく、絵や文字を使って簡略化して表示し記録しておくことで、伝達しやすくしたり、情報が必要となった際に一瞬で分かりやすくしたりするという目的で編み出されたものとされています。

長い長い歴史の中で、測量や製図といったような地図の作成に関する技術・作成した地図をどのように利用するかということについては、さまざまな技術の発展および需要などに合わせて大きく進化してきました。

そして地図を作成する方法や、作成した地図を利用する方法を研究する学問である“地図学”という学問の分野も生まれました。
地図を作成したり利用したりといった過程でさまざまな技術や考え方が必要であったり、そもそも地図というのが土地の情報をもとにする学問分野であったりすることから、地理学(地図学と同様に土地の情報をもとにし、それにまつわることを研究していく学問分野)をはじめとする多くの学問分野と切っても切り離せない学問分野である、というのが地図学の側面でもあります。

このサイトでは地図について、簡単に掘り下げてみたいと思います。

地図学における“投影法”

“投影法”とは本来、『対象に光を当てることで、影を映し出す手法』という意味を示しています。
このことから“投影法”という言葉は、例えば心理学・流体力学。数学・物理などをはじめとする様々な学問や技術の分野において、それぞれ本来の手法を連想させるような意味で使われるようになりました。

地図学における“投影法”という言葉は、「三次元の立体を、二次元の平面上に映し出す手法」という意味で使われています。
すなわち地図を作成する場合において“投影法”という言葉は、「三次元の立体である地球の表面を、二次元の平面である紙の上に、どのように描くかという手法」という意味を表しているのです。

ですが三次元を二次元で表示する場合、三次元の情報を全て入れ込んだ状態で表示するのは非常に難しいことなのです。
現在においてもすべての面で完璧な投影法は考案されていない事から、より良い投影法というものが研究され続けています。

そして研究の結果、多くの投影法が生み出されてきました。
有名な投影法としては、“メルカトル図法”、“正距方位図法”、“グード図法”、“モルワイデ図法”などをあげることができるでしょう。
その方法ひとつひとつが、「“ある要素”は実際の状況を正しく表示できているけれども、“別の要素”は実際の状況を反映できず歪みが生じてしまっている状況になっている」というように一長一短な方法となっています。
そのため地図の使用目的などに合わせて、より適した投影法を選択し地図を作成していったり、より適した投影法を使って作られた地図を選んで利用していったり、というような手法が一般的となっているのです。

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